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第2回全日本ステージ・レースin いわて レポート

 今年で2回目となる「第2回全日本ステージレースinいわて」が9月2日(木)から5日(日)まで岩手県八幡平市で開催された。この大会は、昭和27年に誕生した「三笠宮杯東北一周自転車競走」および、平成5年よりの「三笠宮杯ツール・ド・とうほく」の歴史を継ぐものとして昨年から開催されました。昨年は、男子の部で12チーム68名、女子の部で5チーム20名の参加であったが、今年は参加形態を全国に広め男子の部では各ブロックから選考された選抜チームと単独参加の高校を合わせて17チーム100名、女子の部は昨年より減って4チーム14名が参加した。レース形態はステージレースで行われます。この競技は、4ステージの総合時間と各ステージのボーナス・タイムとペナルティ・タイムを考慮して計算した累計タイムにより順位が決まる個人総合と、各チームの上位3名の累計タイムにより順位が決まる団体総合により競技が行われるものです。このようなステージレースは、海外では多く行われていますが国内ではジュニアとしては唯一の大会であり、女子についてもごく僅かしか行われていないもので、参加した選手にはこの大会での経験を生かして海外で活躍するような選手になって欲しいものです。

【第1ステージ】

 第2ステージは9月3日(金)に安比高原を舞台に、個人タイム・トライアルが行われました。距離は3.3kmで高低差約100mの登りのコースで男女とも行われ、最初に女子が9時から14名がスタートし、男子は10時から100名がスタートします。各選手は1分間隔でスタートし、そのゴールタイムを競います。女子の部は、昨年までジュニアで活躍していた上野選手(鹿屋体育大学チーム)が、2位に15秒の差をつけての優勝でした。男子の部は、徳田選手(京都府北桑田高校1年)が優勝し、2秒差の2位に高宮選手(宮城県高体連選抜3年)、トップから13秒差の3位に吉田選手(青森県高体連選抜3年)となり、徳田選手は1年生ながら他の上級生などを抑えての優勝でした。ちなみに、昨年の第1ステージ個人タイム・トライアルの優勝はこの徳田選手のお兄さんで、2年連続で第1ステージ個人タイム・トライアルを兄弟で制するという珍しい記録となりました。第1ステージ終了時点の団体総合は、女子の部はナショナルチームが1位で、1秒差でJCF強化育成チームが2位、トップと6秒差で鹿屋体育大学チームが3位となり、男子の部は青森県高体連選抜が1位で、7秒差で京都府北桑田高校が2位、トップと14秒差で宮城県高体連選抜が3位となりました。競技終了後、宿舎のホテル安比グランドで表彰式が行われ、男子優勝の徳田選手と女子優勝の上野選手に黄色のリーダージャージが授与されました。このジャージは、各ステージ終了時点で総合時間1位の選手に授与されるもので、次のステージはこのジャージを着用してレースに出場します。最終的にこのジャージを獲得した者が総合1位となりますので、ステージレースはこのジャージを獲得する戦いと言えます。


男子個人タイムトライアル フィニッシュ

男子個人タイムトライアル 
優勝 徳田選手

女子個人タイムトライアル
優勝 上野選手

女子個人タイムトライアル スタート