部長あいさつ
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専門部長挨拶
財団法人全国高等学校体育連盟自転車競技専門部

専門部長 荒川 義弘

(福井県立春江工業高等学校長)

 『全国高体連 自転車競技専門部』の公式ホームページをお訪ねくださいまして、ありがとうございます。

 「自転車競技専門部」は、“全国高体連”(全国高等学校体育連盟)の中の32の競技専門部の一つで、現在、47都道府県の239の高校の選手・指導者・役員が所属し、活発な活動を行っています。

 当専門部の活動は、選手諸君の日々の奮闘や指導者・役員の献身的な努力はもちろん、「(財)日本自転車競技連盟」をはじめとする各関係諸団体のご支援、地域の皆様のご協力とご声援、そして選手・指導者のご家族のご理解とサポートなど、多くの皆様の支えにより成り立っております。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

 さて、日本では明治維新にあたる1868年、パリで世界最初の自転車競走が行われて以来、自転車競技は世界各国で愛好され、オリンピックでも第1回アテネ大会以来、正式種目として採用されている国際的なスポーツです。2008年は、北京でオリンピックが開催され、自転車競技においても日本人選手の活躍が期待されています。

 自転車競技では、140年の歴史の中で様々な種目が誕生しました。独走によりタイムを競うもの、数名で走りラストスパートに向けて虚々実々の駆け引きを展開するもの、追いつきと追い抜きで勝負するもの、4人チームの3人目が勝敗を決するもの、一定周回ごとの順位でポイントを加算していくもの、日本のプロ競技から生まれたケイリン、一般公道を使った個人やチームのレースなど、そのバリエーションは他の競技スポーツにはみられない豊かさです。この多彩な競技種目の中で、選手の皆さんは、日々の鍛錬により自分の力と持ち味を生かせる種目に取り組み、自らの限界に挑戦し、記録を伸ばし、心身ともに健全な体づくりに励んでほしいと思います。また、選手のご家族をはじめ一般の方々にも、ぜひ競技場に足を運んでいただき、“生”の自転車競技を見ていただくとともに、当ホームページなどを通じて競技のルールや内容を知っていただきたいと思います。“実際に見ること、そして知ること”、そこから自転車競技のおもしろさや魅力が広がっていくものと確信しております。

 学校教育における部活動は、優秀な選手を育て、目に見える戦績だけを追い求めるものではありません。自転車競技を通じて一人ひとりの生徒が何を学び、どう向上し、人生と社会を生きる力につなげていくか、また、そのために指導者は、生徒一人ひとりの能力・個性をどうとらえ、各人に適した指導をどう行っていくか、その研鑽と努力・向上の場です。生徒と指導者双方の努力が相まったところに、夢と感動・感激が結実します。

 指導者の考え方・方針は人それぞれであると思いますが、私は次の2点に関しては、指導の根底に流れる共通の考え方であってほしいと考えています。それは、「あいさつ・感謝」と「一所懸命・感動」です。

 あいさつは人間関係への入り口であると同時に、個人の、そして、「○○高等学校自転車部」のイメージづくりの入り口でもあります。生徒たちが何気なくするあいさつが、他人にさわやかな第一印象を与え、学校のイメージを良くします。そして、あいさつには感謝の心が伴います。「自分は一人で生きているのではない。いろいろな人のお陰で日々を送り、こうして自転車競技に打ち込めるのも自分を取り巻く多くの人たちのお陰なのだ」という感謝の気持ちを持つことができ、その思いをあいさつによって表現できる、そういう生徒を育てたいものです。

 一所懸命さは、他人に感動を与えると同時に、一所懸命な人自身のエネルギー源にもなります。頑張ることで発見できる自分の可能性と感動・感激が人を成長させます。高校生活を通じて「自分は自転車競技に一所懸命取り組んできたのだ。自分にはこれがある。」という自信を育てることが大切なのです。競技会で勝つことはもちろん大切ですが、それとは別に自分自身の目標をつくり、“競技内容での勝ち”にこだわって不断の練習と分析を重ねることが必要です。一所懸命さによって得たものは、公の記録として残る記録とは別の手応えと成長を生むはずです。また、一所懸命さは人を動かし、成功も失敗も超えた感動を生みます。努力が生んだ感動は、人が、自分の小ささや困難を感じたとき、喜びと自信を思い出させ、新しい力を生み出します。感動は人生のエネルギーです。自転車競技を通して大いに感動し、より大きく高い自分を目指せる若者を育てようではありませんか。

 今日も、自転車競技部を持つ全国の高校で、生徒たちの地道な練習が続けられています。その努力は、2008年春に行われる各地区ブロック大会、夏に埼玉県で行われる全国大会など様々な競技の場で発揮され、多くの感動を生むことでしょう。また一方で、その努力は、生徒一人ひとりの成長として実を結び、これからを生きる力となることでしょう。

 自転車競技−この素晴らしい“青春の疾走”に、大いなる声援をお願いいたします。