国際大会レポート
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2013 チョンジュMBC国際ロード・レース リポート
2013/09/02
1st STAGE 112.3km
2013/09/03
2nd STAGE 92.8km
2013/09/04
3rd STAGE 106.0km
2013/09/05
4th STAGE 115.0km
2013/09/06
Final STAGE 117.0km
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■09/06 5th-STAGE(FINAL)

7:00 昨日昼食を食べた店に行き朝食を摂った。

8:30 今日もカザフスタンやウズベキスタンの選手たちと一緒に3kmほど離れたスタート地点へ移動し、サインシートやバイクチェックを行い、スタートの時間を待つ。

スタートまでの間、今日の戦略について選手間で確認し合う。個人総合を上げ、チーム総合をキープするためにはそれぞれがどのような走りをしなければならないかを自覚している。ハードな一日になるのは間違いないが、選手たちはやる気に満ち溢れておりとても良い雰囲気だ。

9:20 昨日のステージの表彰が始まった。昨日チーム総合のステージ順位2位だったため今日も表彰台に上ることができた。表彰台には昨日身を粉にして走った水谷と白垣が登った。これは選手同士で決めたことであって、こういったところでも良いチームが作れてきていることが伺える。

9:30 レーススタート。1kmほどのパレード区間が終了すると今日もアタック合戦が始まる。チーム総合3位を逆転したいソウル体育高校が攻撃を仕掛けてくる。

集団は常にカザフスタンチームが前を固めている。

多くの選手がアタックを繰り返して逃げを試みようとするが全てカザフスタンチームが対処して逃げを許さない。

40km地点 水谷が前輪をパンク。ホール交換をして集団復帰を目指す。

46km地点 水谷がチームカーの車列を使ってメイン集団に復帰することができた。

前半はアップダウンも多く仕掛けどころが多いところではあったが逃げが決まることはなかった。またレース中盤より雨が降り始めた。

平坦区間に入っても大きな変化はない。飛び出す選手もいるが逃げが決まることは無い

残り21km地点 白垣が後輪をパンク。集団復帰を目指して走り出すが、平坦区間で集団もスピードが上がっていることから追いつくには厳しい状態である。

残り10kmを切るとここまで集団をコントロールし続けてきたカザフスタンチームに疲労が見え始め集団から離脱する選手が出始める。

残り5km コントロールが崩壊し、集団は多くの選手が次々とアタックを繰り返す。

残り3km 街の中に入ってきて、フルウェットのコースコンディションに加え、右折左折を繰り返すテクニカルなレイアウトに。

残り1km アタックを繰り返してきたが大集団のままゴールへ。

そのまま大集団でのゴールスプリントとなった。

7位:原井
12位:伊藤
16位:黒枝

集団から29秒遅れて51位:水谷

パンクして遅れた白垣は残念ながら交通整理の関係でDNF。最終ゴールタイムに30分のペナルティタイムの加算となった。

この日のステージチーム総合では3位を獲得。最終ステージでも表彰台を獲得した。

個人総合順位は逆転できずそのままの順位をキープとなった。

1位:カザフスタン
2位:ウズベキスタン +1秒
3位:韓国 +23秒
5位:原井 +33秒
9位:黒枝 +59秒
25位:伊藤 +6分7秒
49位:水谷 +1時間8分52秒
58位:白垣 +2時間14分55秒

チーム総合も3位をキープすることに成功。全員で表彰台を獲得した。

この日はソウル体育高校が積極的に攻撃を仕掛けてきたが、日本チームは全てに反応することができた。また、カザフスタンチームが誰も逃がさないようにコントロールしていたことも大きく影響していただろう。

1位:ウズベキスタン
2位:カザフスタン +2分38秒
3位:日本 +4分49秒
4位:ソウル体育高校 +5分24秒
5位:ガピョン高校 +5分26秒

ゴールしてすぐに選手たちは主催者が準備するバスに乗り込みチョンジュMBCへ移動。スタッフはチームカーでチョンジュMBCへ移動を開始した。道中キムパブへ寄りキンパ、おでんを購入。

MBC到着後、選手たちは食事を摂り、自転車の梱包作業、MBC内のシャワーを利用して汗を流した。

3時になると表彰式が開始される。

ステージチーム総合、トータルチーム総合で表彰台に上ることができた。

表彰式後慌ただしく3時半にバスにてソウルへ移動。

約2時間後にソウルへ到着。

到着してすぐに夕食へ徒歩にてカルビを食べに出かけた。

全レースが終わり選手たちも安心し、緊張がほぐれている。

明日はいよいよ日本へ帰国する。長かったこの遠征もまもなく終わりだ。


ステージ総合2位になった昨日の表彰式

スタート直前、自分の走りを確認…

カザフスタンチームが集団をコントロールし続ける

カザフスターチームのコントロールが崩壊し、アタックをかける選手

ラスト1kmを通過。集団のまま…

ステージチーム総合3位を獲得

トータルチーム3位を獲得

お世話になり続けたイニさんとの記念撮影

朝から青唐辛子を食べる黒枝選手

■09/05 4th-STAGE

7:00起床・集合。今朝もイニさんに案内してもらい徒歩でキムパブに朝食を摂りに出かけた。

8:45ホテルから100m先のスタート地点に移動。ギア比チェック、サインシートを済ませスタートを待った。チームとしては今日がチャンスと見ており、総合で大きく遅れている水谷、白垣が前半の逃げに乗り中盤以降で原井、黒枝、伊藤が動くように指示を出した。

9:20スタート直前に昨日ステージ3位となった黒枝の表彰が行われた。

9:30レーススタート

9:50約8kmのパレードの後にリアルスタートが切られた。

スタート直後から多くの選手が活発にアタックを繰り返すが全く決まらない。平坦区間ではチームカー内のスピードメーターは常に50km/h程度を示しており序盤からハイスピードのレースが展開される。

50km地点で原井が補給を要求。未だに逃げは決まっておらずアタックが繰り返され続けている。相変わらず集団は縦長のハイスピードのレースが続く。

60km地点か20?ほど緩い登りが続く。それでも変わらず集団は縦長でハイペースが続く。

67km地点で9人の逃げが決まる。この逃げには原井と黒枝が含まれた。メイン集団との差はあっという間に開く。当初の作戦通りだ。嬉しいことにこの逃げ集団には総合トップ3が含まれていない。

76km地点で50秒の差が開く。総合を大逆転するチャンスがやってきた。

79km地点で1分5秒。メイン集団のスピードは鈍り始め、脱落者も出始める。ここで前半に動き続けてきた水谷と白垣が遅れた。

80km地点1分10秒に差が開く。差は開いていく一方だ。

82km地点で1分20秒。頂上を通過。

ここでレースコミッセールより先頭集団に選手が含まれるチームカーは先頭まで上がるように指示される。実質この集団でレースが決まると判断されたのだ。

先頭に上がり黒枝と原井にボトルを渡す。2人の表情にはまだ余裕がある。

残り10kmを切ると差は1分30秒に開き、先頭集団内でアタック合戦が始まる。そのほとんどに原井が反応する。黒枝は後方で待機だ。

逃げになれば原井。スプリントになれば黒枝で勝負するつもりだ。

残り5km 集団は一つ。飛び出す選手もいるがなかなか決まらない。

残り2km ゴールを意識しはじめスピードが緩み始める。

残り1km ウズベキスタンと韓国の選手2名の選手が飛び出す。

そのまま2名の選手が逃げ切ってしまい、ウズベキスタンの選手が先頭でゴールした。集団は9秒遅れて後方で2人がゴール。7位黒枝、8位原井となった。

そしてメイン集団は遅れること1分4秒でゴールラインを通過。この集団の中程で伊藤はゴール。

遅れること7分後に白垣がゴール

最後は消耗しきった水谷はタイムアウトにより明日は最終ゴール選手のタイムに30分のペナルティタイムの加算で明日は出走することになった。

水谷は前半、1番動き続けて逃げを作ろうとした。水谷がフォローしきれないときには白垣が動き、チームから逃げに乗り遅れることが無いように動き続けた。

その結果、最終的には勝負所まで温存していた原井と黒枝を重要な逃げに送り込むことができたのだ。

また、メイン集団内に残った伊藤は集団を抑え続け、追走する選手がいれば常にチェックをして逃げに追いつかないようにし、自身も集団の前方でゴールした。逃げ切りを成功させるだけでなく、チーム総合順位アップにも大きく貢献した。

そして逃げに乗った黒枝、原井はゴール着順こそ悪かったが、個人総合順位アップには成功。またチーム総合順位も3位へ上昇することに成功した。

この日のステージチーム順位は2位であり、今日の結果は正しくチームプレーの賜物である。

個人総合
1位:カザフスタン
2位:ウズベキスタン +1秒
3位:韓国 +29秒
5位:原井 +33秒
9位:黒枝 +59秒
25位:伊藤 +6分7秒
49位:水谷 +1時間8分23秒
55位:白垣 +1時間43分18秒

チーム総合
1位:ウズベキスタン
2位:カザフスタン +2分8秒
3位:日本 +4分49秒
4位:ソウル体育高校 +5分24秒
5位:ガピョン高校 +5分26秒

個人総合は原井、黒枝共に展開次第では十分にトップを狙えるところまで上昇した。

チーム総合は3位になったが4位と35秒差、5位と37秒差とまだまだ気が抜けない状態である。

レース終了後は白バイや救急車の先導で、赤信号で停止することなくホテルまで案内された。今日ゴールしたこの地域は、大きな街であるためとても交通量が多い。全チームの選手が一斉に動き始めると事故に繋がるからなのか、選手たちを優先して道路を走らせてくれた。

宿舎に到着後は、今回もイニさんにお願いして、近くのソルロンタンを食した。今日のステージではとても疲労してしまった選手たちだったが、食欲は全く落ちていない。おかわりを要求していたほどだ。

その後は各自で疲れをとるために休養させた。

6:30夕食には明日の最終ステージで踏ん張るスタミナをつけさせるために、プルコギを食べに出かける。皆とても満足したようだ。

明日はいよいよ最終ステージ。選手たちの走りは日に日によくなっている。この順位を守るのではなく攻めた走りで、少しでも良い順位で今大会を締めくくりたい。


スタート前に昨日の第3ステージの表彰。3位になり表彰される黒枝選手

スタート前は、韓国選手たちと積極的に国際交流

残り11kmの補給を受ける原井選手

補給したボトルを黒枝選手に渡す原井選手

ゴール直前、2名の選考を許してしまった

ゴール直後、全力を出し切った選手たち

救急車が先導してくれるために赤信号をすべてパスして行けます

昼食の様子

夕食のプルコギを前に嬉しそうな選手諸君

余った大量のニンニクをプルコギのタレで煮込み、ご飯と一緒に食べる

■09/04 3rd-STAGE

6:00スタッフは起床し、イニさんにお願いして8?ほど離れた街まで連れて行ってもらい、朝食にキンパブとカップうどんを購入し宿舎まで戻った。

6:50宿舎に到着後、選手たちに購入してきた朝食を配布し各部屋で朝食を摂った。

8:20宿舎をカザフスタン、ウズベキスタンの選手たちと一緒に自走で出発。スタート地点までは約12kmウォーミングアップにはちょうど良い距離であった。

8:50スタート地点に到着してすぐにバイクチェックやサインシート記入等を済ませ、スタートの時間を待った。

9:20昨日のステージの表彰が始まった。スタート地点がこの街の役場前をスタートだったため、多くの役場職員の方々が仕事を休止して観戦にきていた。

9:32表彰の時間が長引いたため定刻より約2分遅れてスタート。約1.5kmのパレードの後にリアルスタートが切られた。

昨日のステージで逃げ切りが決まったことから、どのチームも昨日同様に逃げを狙っており頻繁にアタック合戦が繰り広げられる。逃げては捕まえての繰り返しでなかなか逃げが決まらない。速いスピードのままレースは進んでいく。

60?地点を過ぎたところでようやく4人の逃げが決まる。この逃げに日本チームは選手を送り込むことはできなかった。差はすぐに20秒まで開く。

チームカーのスピードメーターは50km/hを示しており、なかなか逃げとのタイム差は開くこともないが縮まることもなかった。

テクニカルなコースに入ると78km地点では一時45秒まで開いたが、その後は徐々にタイム差が縮まっていた。

82km地点の登りが始まるとこの日チームのために先頭を引っ張り続けてきた水谷と多くのアタックに反応していた白垣が遅れ始める。

85km地点の頂上付近になると集団は1つにまとまる。水谷と白垣は完全に遅れてしまった。

頂上を超えてからも頻繁にアタックは繰り返される。しかしなかなか決まらない。

この日は気温が上がったこともあり補給のリクエストも多く、また走るには良いコンディションであったようだ。

95km地点で2名の逃げが決まる。ここにも日本チームの選手は乗ることができなかった。

差は徐々に開き始める。メインから3名の追走集団ができたがこの集団は逃げに追いつきそうな勢いはない。

残り6km地点で先頭から追走までは20秒。追走からメインは10秒。

残り3km地点で先頭からメインまで20秒。メインは追走に追いつきそうな勢い。

残り1km追走には追いついた様子。

勢いは良かったが先頭2名はギリギリ逃げ切ってしまった。

5秒後にメイン集団がゴール。黒枝が集団の先頭でゴールしステージ3位となった。

同タイムで8位に原井。少し遅れて17秒差の39位に伊藤。

遅れてしまった水谷は10分9秒差で43位。伊藤は10分17秒差で44位となった。

個人総合はカザフスタンの選手がキープ。

1位:カザフスタン
2位:韓国 +1秒
3位:カザフスタン +1分18秒
7位:原井 +1分28秒
13位:黒枝 +1分54秒
26位:伊藤 +6分7秒
46位:水谷 +32分23秒
55位:白垣 +1時間37分22秒

チーム総合は4位に上がった。

1位 ウズベキスタン
2位 カザフスタン +1分59秒
3位 ソウル体育高校 +5分15秒
4位 日本 +5分35秒

個人もチームも残りのステージで逃げ切りが決まれば表彰台は十分に可能だ。

今日のステージは全てのチームが逃げを狙っていたためハイスピードなレースになった。選手たちの疲労感も大きかった。

チームとしてはうまく連携が取れていたようであり、黒枝の3位には皆で喜んでいた。

レース終了後はカザフスタンの選手たちとともに6?ほど離れたホテルまで自走で移動。

到着後すぐに昼食を今回もイニさんに案内していただき摂ることにした。疲れてはいるが食欲は落ちていない。

食後、疲労感を抜くために近くでマッサージできる場所を探し、選手たちはマッサージを受けることにした。

夕食は韓国学生連盟のご招待で参鶏湯を御馳走していただいた。本場の味を堪能させていただいた。

明日の予定を伝えた後、選手たちの疲労を抜くために早めに寝るように指示を出した。

残りのステージはあと2つ。疲労は溜まってきているが明日も攻めた走りで上位を目指す。


カザフスタン、ウズベキスタンの選手と一緒にスタート地点への移動

役場前をスタート

レースはアタックが繰り返される展開

コース上には無造作に路上駐車されている区間もある

ゴール前3km地点の様子、逃げ2人、追走3人

ゴール前1km地点、追走3人を捉える

ゴール直前、逃げ2人には追い付けない

ゴール後、健闘を讃えあう

ゴール後、昼食

夕食で参鶏湯を堪能する選手諸君

■09/03 2nd-STAGE

6時半に起床し集合した。昨日落車した水谷の怪我を確認したところ走りに影響はなさそうなので今日も走らせることにする。

イニさんが落車してバックルが壊れた水谷のシューズを修理して持ってきてくれた。

イニさんはショップのオーナーであり、宿泊地から遠く離れているショップにわざわざ戻ってくれ、シューズを修理するだけでなく、ショップで持っていたパワージェルを届けてくださった。

朝食を買いに近くのコンビニへ出かけたが、店はまだ開いておらず前日の夜に買ったおにぎりを選手たちに食べさせることにした。宿泊したこの地域は田舎の小さな町なため看板に24時間営業と表示されていても9時オープンが普通だそうだ。

少し困ったが、今回は運よく6時45分ごろにオープンした為、足りないものを買い揃えることができた。なぜこの時間にオープンしたのかは謎である。

7時半に主催者が準備するバスに選手たちは乗り込み、スタッフはチームカーで移動を開始した。

8時頃にスタート地点に到着。トラックに預けていた自転車を返却してもらい機材チェックをすると、落車した水谷のタイヤにダメージがあったためスペアホイルに交換し、スタートすることにした。

9時20分にスタート地点で前日のステージの表彰が行われ、9時30分にスタートした。約2?のパレードの後にリアルスタートとなった。

今日のチームカーの順番は前日の個人の着順で決められ7番目となった。

車内からレースの状況を見るのはほとんど不可能で、ラジオツールの情報が頼りとなった。

6km地点で9名の逃げが決まる。この逃げには個人総合トップのカザフスタンの選手は含まれていない。また、日本からは誰も逃げに乗ることができなかった。

差は徐々に開き始め22km地点では7人に人数を減らしたものの2分5秒の差がついた。

集団は常に総合リーダーを有するカザフスタンチームがコントロールしている。

目立った展開もなく52km地点では2分40秒の差がついてしまった。

レース前に計画していた作戦は70km地点で始まる登り区間で攻撃を仕掛けるということであった。

計画通りにその登り区間になるとチームでペースアップを開始。集団を縮小しながら逃げとのタイム差を縮め始めたが、逃げ集団も強力で差が縮まらない。

その後、最終的に6人になった逃げが残り5?地点でメイン集団を2?引き離していたため逃げ切りが確定し、韓国の選手がステージ優勝となった。

先頭から遅れること1分41秒メイン集団がゴール。

メイン集団に残っていた黒枝が10位、原井が11位、伊藤が34位、水谷が36位。メイン集団から遅れてしまった白垣が4分11秒遅れの49位。

個人総合はカザフスタンの選手が辛くも1秒差で死守。

日本チームは1分35秒差の9位に原井。2分5秒差の15位に黒枝。6分2秒差の27位に伊藤。22分26秒差の44位に水谷。1時間27分17秒差の60位に白垣。

チーム総合は5位と順位は変わらないものの3位との差が1分43秒に開いてしまった。

レース終了後はカザフスタンの選手たちと一緒に自走でホテルへ移動した。

到着後すぐに今回もイニさんにお願いして昼食へ連れて行ってもらい、カルグクスを食べた。日本でいう“うどん”のようなものである。調味料を使わず無添加であった。

サプライズでイニさんに葡萄5kgをプレゼントしていただいた。

その後は各々でゆっくりと過ごし、6時半にイニさんに夕食を案内していただいた。

夕食は韓定食であった。イニさんの知り合いのお店だったたらしく、ご飯のおかわりやジュースのサービスをしていただいた。

ミーティングでは明日のレースでは積極的に攻撃を仕掛けるように伝えた。

今日のような逃げに1人も乗っていないという展開を作らないようにということ。総合が大きく遅れてしまっている選手は上位の選手の順位を上げるために走るようにしなければならない。レースの状況が分からなければチームカーを呼び、情報を尋ねることも必要だということを指示した。

総合1位との原井のタイム差は1分35秒のため今日のような逃げ切りの展開になればトップになれる可能性は十分にある。2分5秒差の黒枝も同様だ。そうすればチーム総合も結果的に上げることが可能だ。

順位を上げるためには攻撃しか残されてない。明日以降の走りに期待したい。


レース前のスタッフミーティング
この人数ですべてのレース業務をこなす。

スタート前の表彰式

韓国チームとの記念撮影

レース後のミーティング

ゴール後の昼食カルグクス

夕食の韓国料理

イムさんからのプレゼント

■09/02 1ST-STAGE

7時に起床し、イニさんにお願いして朝食を摂れるお店に案内してもらった。選手たちはオムライスをチョイス。
8時に部屋から荷物をチームカーに積込み。8時半に自走でスタート地点のチョンジュMBCへ移動。

現地に到着しチップ取り付け、サインシート、ギア比チェックを行う。現地のスタッフは日本と比べ半分以下の人数にも関わらず非常に手際よく動いているのが印象的であった。

9時半よりオープニングセレモニーが始まった。
約25分でオープニングセレモニーが終わり5分後のスタートに備えスタート地点に移動する。この時日本では考えられないが、片側4車線ほどで交通量も多く大きな道路であるのにまだ交通規制は始まっていない。

スタート約1分前に通行する車が停められその直後に慌ただしくスタートの号砲が鳴らされる。選手通過後は即座に規制が解除され一般車両がチームカーの車列を追い越してレースが妨害されることが無いようにバイク隊とチームカーが協力し合って一般車両の進入を防ぐ。

何もかもが日本では考えられないことが当たり前のように行われる。レース関係者だけでなく一般車両の人たちも理解してくれ、協力してくれるのだ。

4?ほど走ってリアルスタートとなった。スタートしてからは散発的なアタックがあったが逃げはなかなか決まらない。

しばらくするとカザフスタンの選手とウズベキスタンの選手の2名の逃げが決まり45秒程度のタイム差で推移する。

途中コースには横断歩道の前後10m離れたところに10cmの高さで幅1mほどの蒲鉾状の段差があったり、砂利道の区間があったりとなかなかタイム差を縮小するには困難なこーすであった。

55km付近の下り坂で集団の中程を走っていた水谷が落車巻き込まれる。体中に擦過傷ができ、痛そうではあったが本人にはまだ走る意志もあり、自転車に目立った損傷もなかったためメイン集団復帰を目指して走り出すことにした。

60km付近の第1ステージ最大の登りが始まると白垣が集団から遅れ始める。頂上から約100m手前には伊藤も遅れ始める。

第2集団は15名に絞られこの中には原井と黒枝が残ることができた。

登り終えてからはタイム差55秒〜1分程度を推移し開けた区間では前方に見える位置だったがタイム差があまり詰まらない。集団のスピードは上がらずお見合い状態が続いた。

残り距離が短くなるにつれて第2集団から抜け出そうとする動きがあったが逃げとのタイム差は詰まることはなかった。

結局逃げていたカザフスタンの選手が終盤独走に持ち込み2位以下を1分14秒引き離してステージ優勝となった。

日本チームは原井の1分25秒遅れの9位がベスト。

黒枝は集団の先頭でゴールしたもののフィニッシュ直前に斜行したことがペナルティの対象となり、フィニッシュタイムに30秒の加算で11位。そして90,000ウォンの罰金となった。

遅れていた伊藤は5分52秒遅れの32位。落車した水谷は22分16秒遅れの50位。

登りの途中で遅れた白垣は途中コースを間違えてしまいコースに復帰することができずDNF。最終フィニッシュ選手のタイムに1時間の加算で明日のステージに進むことになった。

レース終了後、怪我をした水谷は治療をしてもらい、他の選手は主催者が用意するトラックに自転車を積みこみ、バスに載って本日宿泊するホテルへ移動した。

ちなみに水谷が治療されている頃にはフィニッシュ地点のアーチは撤収されフィニッシュジャッジをする機材も撤去されており当然交通規制は解除されている。審判団は宿舎に移動を開始していた。韓国車連の手際の良さには脱帽するばかりである。

宿舎に到着してすぐに今回もイニさんにお願いして昼食を摂れる場所を案内してもらい昼食にビビンバをチョイスした。この地方は松茸が有名らしくビビンバにも松茸が入っていた。

夕食も同じくこの会場で6時半から摂った。食後にミーティングを行った。

第1ステージを終えて個人総合では原井と黒枝が2位と25秒差に位置しており、チーム総合では1,2位は厳しいが3位と20秒差で表彰台を狙える位置であり明日以降のステージでは少しでも順位を上げる走りをするようチーム一丸となって走るように指示をした。

選手たちも自分たちがやらなければいけない走りを自覚しており、選手間でのミーティングを自ら行っていた。明日以降の走りに期待をしたい。


ホテルから出発前

ギア比チェック

オープニングセレモニー

スタート前の様子

かまぼこ状の段差

砂利道の下りコース

ゴール後の昼食風景