自転車競技の見方
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■速度競走 ; Mass-start Race
 速度競走は日本独特の競技で、全国高校総体でも「実用車」や「競走車」といった区分や距離も、400m、500mの短いものから2000m、4000m、5000mという長いものまで様々でしたが、全国高校総体では昭和38年の第14回大会から「4000m速度競走」として実施されています。現在、名称が平成10年の第49回大会から「4km速度競走」となりました。

 この種目は9名〜12名の選手が横一列に並び、号砲の合図で一斉にスタートします。

 自転車競技では風圧が最大の敵であるために、先頭を走ることをだれもが嫌います。そのため、レースが緩慢になりがちですが、それを防ぐために、ホームとバックのラインで定められた回数を先頭で通過しなければならないという「先頭責任」とよばれるルールを採用しています。

 先頭責任は、トラックの周長と出走した人数によって異なりますが、その回数以上を取らなければ、たとえ順位が上位でも先頭責任を完了している者が上位となります。また、先頭責任が完了していなくても1回でも取っていれば、なにも取らない者よりも上位となります。

 ただし、先頭責任をとっていても、先行者に1周追いつかれるとすべてが無効になります。

 スタート直後から先頭責任を狙いに行く者、後半まで余力を残して一気に残りの先頭責任を狙う選手など、スピードと持久力、レースの作戦が勝敗を大きく左右します。