自転車競技の見方
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■スプリント ; Sprint
 スプリントの歴史は古く、全国高校総体では昭和27年の第3回大会から、全国選抜大会でも第1回大会から実施されています。かつては「スクラッチ・レース」と呼ばれていた時期もあありましたが、昭和57年の第33回大会から「スプリント」と呼ばれています。

 かつては日本のお家芸とも呼ばれ中野浩一選手の世界選手権10連覇を知っておられる方も多いと思います。

 スプリントでは予選を200mのフライングスタートによるタイムトライアルで行います。このタイム順に全国高校総体では上位18名が、全国選抜大会では上位12名が次の1回戦に進出できます。

 1回戦以降はスプリントトーナメントとなり、勝者は次のレースへ、敗者になっても敗者復活戦で勝ち上がった者は次のレースに進出できます。

 スプリントは通常、1対1で行われ、トラック2周で勝敗を決します。

 スタート後は、前を走る者が後ろの選手を見ながら走るためにゆっくり走行するケースが多いのですが、一瞬のタイミングをはかってダッシュし、逃げ切りを狙ったり、スプリント勝負に持ち込み、ゴール前でかわすなどの駆け引きが見られます。

 通常、1/4決勝(準々決勝)以降は3回戦となり、2勝した方が勝ちとなります。この時点からは敗者復活戦がありません。

 力とテクニックのぶつかりあい、ゴール前の爆発的なスプリント合戦、それまでの様々な駆け引き、このレースには「トラック競技の華」と呼ばれるゆえんの醍醐味があります。